« RNAVで変わる羽田→南紀白浜線飛行ルート(2017.4.27-) | トップページ | 択捉新空港 (ITURUP, UHSI)のロシアAIP情報(2017.4.29追記) »

北朝鮮上空航空路(飛行ルート)の現状(2017.4)

2017年9月

シベリア航空のウラジオストク-上海線も北朝鮮上空通過をやめて中国ルートに。

http://flightaware.com/live/flight/SBI532/history/20170817/1820Z/ZSPD/UHWW

http://flightaware.com/live/flight/SBI531/history/20170903/1405Z/UHWW/ZSPD


以前に下記を書いてから4年近く経過しており、かなり変化があります。現状を概観して簡単に補足しておきたいと思います。

新たな北朝鮮上空通過ルート開設か (R224)
http://arctica1.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/r224-ab60.html

(1)2013年に開設されたR224航空路

欧州-関西・中部間の欧州系各社便で一時期使われていましたが、現在は使われていない模様です。

東行き(日本着)便の多くはモンゴル-中国-韓国の上空を通過するルートに変わりました。モンゴルでも立派なAISサイト(電子航空路誌やNOTAM)が公開されています。

AIS Mongolia
http://www.ais.mn/index.php?option=com_content&view=category&layout=blog&id=76&Itemid=172&lang=mn

(2)成田・関西・中部-瀋陽

かつて、中国社は北朝鮮上空通過ルート(B332, A345航空路)をとっていましたが、現在ではANAと同じくウラジオストクを通過するルート(B451)が使われています。(平壌FIRには入らない)

SkyVectorで作成したルート図(成田→瀋陽)

Skyvnrtsheall

https://skyvector.com/

(3)現在、総じて、平壌FIR(ZKKP)の通過は回避される傾向のようではあります。ロシアのエアラインについては、相変わらず、大手を振って通過しています。

Flightradar24が北朝鮮空域の現状を解説↓

A Look at Airspace in North Korea and the Surrounding Area
https://blog.flightradar24.com/blog/a-look-at-airspace-in-north-korea-and-the-surrounding-area/

頃や良しというべきか、韓国のAISサイトがリニューアルされ、フライトによっては詳細なルート(FPL)を参照できるようになっていました。

ウラジオストク→仁川の例(引用にあたり、一部伏字としました)

Ubikaisfpl201704

違いが顕著にわかる例として、仁川→ハバロフスク、ユジノサハリンスク→仁川の各路線について、ロシア社と韓国社の飛行ルートを比較してみます。以下、載っていたFPLメッセージから貼り付けて作図しました。

仁川→ハバロフスク(ロシア社)

Skyvicnkhvshu

↑図が小さくてわかりにくいので、平壌FIRの範囲を大ざっぱに青で描き入れました。

仁川→ハバロフスク(韓国社)

Skyvicnkhvaar

ユジノサハリンスク→仁川(ロシア社)

Skyvuusicnshu

ユジノサハリンスク→仁川(韓国社)

Skyvuusicnaar

各路線、遠回りルートの韓国社では30~40分も長い飛行時間となっています。

仁川-ウラジオストクも同様です。


台湾各社も4月以降ZKKP通過を回避か

4月13日↓

Fr24br8720170413

4月16日↓

Fr24br8720170416


瀋陽→成田(中国南方航空)の航跡(FlightAwareより)

飛行ルートは同じですが、機体のADS-B装備有無で見え方が大きく違います。

Fawarecz627170408

成田近辺だけMLATで追跡されています。追跡できなかった部分は直線で表示されています。(北朝鮮上空を突っ切っているわけではない)

Fawarecz627170415

Flightradar24でも"estimation"をONにしていると同様の問題が生じることがあります。


Flightradar24が解説(上述)しているとおり、上海-ウラジオストクの定期便が北朝鮮上空を横断するルートで飛行しています。(週2便)

Skyvpvgvvo

FIR境界までのルート

ロシア側
VATIS B355 BUMEP(ВАТИС Б355 БУМЕП)
ADNUR B356 KESAN(АДНУР Б356 КЕСАН)

中国側
TOMUK B332 SANKO A326 AKARA A593 PUD
HSH G455 SURAK A326 SANKO B332 TOMUK


上海→アンカレジ(ロシア貨物機のルート)

Skyvpvgancabw

済州から北東へ抜けるルート(A586/Y579)は、韓国の軍用空域があるため、夜間のみ使用可。


2017. 5.14

本日14時頃、北太平洋航空路周辺の様子

Fr2420170514eruption

いつも混んでいるR220ルート(一番北のNOPAC、北太平洋航空路で西行き専用)などはガラガラ、カムチャツカより北側のロシアルートが大盛況。

”キ”国が何やらぶっ放したのとは無関係。カムチャツカのシベルチ山噴火の火山灰による影響。

« RNAVで変わる羽田→南紀白浜線飛行ルート(2017.4.27-) | トップページ | 択捉新空港 (ITURUP, UHSI)のロシアAIP情報(2017.4.29追記) »

routemaps」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/2063350/70291830

この記事へのトラックバック一覧です: 北朝鮮上空航空路(飛行ルート)の現状(2017.4):

« RNAVで変わる羽田→南紀白浜線飛行ルート(2017.4.27-) | トップページ | 択捉新空港 (ITURUP, UHSI)のロシアAIP情報(2017.4.29追記) »