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北朝鮮上空航空路(飛行ルート)の現状(2017.4)

以前に下記を書いてから4年近く経過しており、かなり変化があります。現状を概観して簡単に補足しておきたいと思います。

新たな北朝鮮上空通過ルート開設か (R224)
http://arctica1.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/r224-ab60.html

(1)2013年に開設されたR224航空路

欧州-関西・中部間の欧州系各社便で一時期使われていましたが、現在は使われていない模様です。

東行き(日本着)便の多くはモンゴル-中国-韓国の上空を通過するルートに変わりました。モンゴルでも立派なAISサイト(電子航空路誌やNOTAM)が公開されています。

AIS Mongolia
http://www.ais.mn/index.php?option=com_content&view=category&layout=blog&id=76&Itemid=172&lang=mn

(2)成田・関西・中部-瀋陽

かつて、中国社は北朝鮮上空通過ルート(B332, A345航空路)をとっていましたが、現在ではANAと同じくウラジオストクを通過するルート(B451)が使われています。(平壌FIRには入らない)

SkyVectorで作成したルート図(成田→瀋陽)

Skyvnrtsheall

https://skyvector.com/

(3)現在、総じて、平壌FIR(ZKKP)の通過は回避される傾向のようではあります。ロシアのエアラインについては、相変わらず、大手を振って通過しています。

Flightradar24が北朝鮮空域の現状を解説↓

A Look at Airspace in North Korea and the Surrounding Area
https://blog.flightradar24.com/blog/a-look-at-airspace-in-north-korea-and-the-surrounding-area/

頃や良しというべきか、韓国のAISサイトがリニューアルされ、フライトによっては詳細なルート(FPL)を参照できるようになっていました。

ウラジオストク→仁川の例(引用にあたり、一部伏字としました)

Ubikaisfpl201704

違いが顕著にわかる例として、仁川→ハバロフスク、ユジノサハリンスク→仁川の各路線について、ロシア社と韓国社の飛行ルートを比較してみます。以下、載っていたFPLメッセージから貼り付けて作図しました。

仁川→ハバロフスク(ロシア社)

Skyvicnkhvshu

↑図が小さくてわかりにくいので、平壌FIRの範囲を大ざっぱに青で描き入れました。

仁川→ハバロフスク(韓国社)

Skyvicnkhvaar

ユジノサハリンスク→仁川(ロシア社)

Skyvuusicnshu

ユジノサハリンスク→仁川(韓国社)

Skyvuusicnaar

各路線、遠回りルートの韓国社では30~40分も長い飛行時間となっています。

仁川-ウラジオストクも同様です。


台湾各社も4月以降ZKKP通過を回避か

4月13日↓

Fr24br8720170413

4月16日↓

Fr24br8720170416


瀋陽→成田(中国南方航空)の航跡(FlightAwareより)

飛行ルートは同じですが、機体のADS-B装備有無で見え方が大きく違います。

Fawarecz627170408

成田近辺だけMLATで追跡されています。追跡できなかった部分は直線で表示されています。(北朝鮮上空を突っ切っているわけではない)

Fawarecz627170415

Flightradar24でも"estimation"をONにしていると同様の問題が生じることがあります。


Flightradar24が解説(上述)しているとおり、上海-ウラジオストクの定期便が北朝鮮上空を横断するルートで飛行しています。(週2便)

Skyvpvgvvo

FIR境界までのルート

ロシア側
VATIS B355 BUMEP(ВАТИС Б355 БУМЕП)
ADNUR B356 KESAN(АДНУР Б356 КЕСАН)

中国側
TOMUK B332 SANKO A326 AKARA A593 PUD
HSH G455 SURAK A326 SANKO B332 TOMUK


2017. 5.14

本日14時頃、北太平洋航空路周辺の様子

Fr2420170514eruption

いつも混んでいるR220ルート(一番北のNOPAC、北太平洋航空路で西行き専用)などはガラガラ、カムチャツカより北側のロシアルートが大盛況。

”キ”国が何やらぶっ放したのとは無関係。カムチャツカのシベルチ山噴火の火山灰による影響。

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